第2回放射線測定報告 2011年9月30日


初めての測定の際には、まだ私たちのメンバーが所有するガイガーカウンターは1台だけで、近隣地域のグループや個人で所有されている方にお借りしてでの測定でした。その後、自費でメンバーが所有し、2回目の今回はガイガーカウンター5台での測定が実現しました。

9月23日に測定を予定していたのですが、当日は台風号が関西に上陸したために中止せざるを得ない状況でした。少々の雨ならば、なんとか測定しようと思っていたのですが、風が強かったので貴重なガイガーカウンターを測定中に水たまりに落とすような事があったら大変です。

中止で時間が空いてしまったメンバー数人で個人的に近くのホームセンターや大型スーパーマッケットへ出向いて問題になっている腐葉土のチェックを行なってみました。

東北地方のホームセンターで腐葉土に高い放射線が発見され、その後に政府が牛の糞(ふん)尿(にょう)を原料とした堆肥や、落ち葉で作った腐葉土などの農作物の肥料に含まれる放射線セシウムの基準値を設定したのが8月1日です。しかし、その後も高濃度の放射線が確認できる腐葉土がいろいろな地域で見つかっています。関西では空中を飛んでくる放射性物質よりも、このような汚染物による放射能拡散に注意しなければいけません。

調査の結果はバックグラウンド(常にある自然放射線)と変わらない状態でした。かなり問題になったので、販売店側も7月頃には商品を撤去している時期があったと聞いています。その後の入荷なので、ある程度安心できるのしょうか? 今後も抜き打ちでチェックしなければいけません。

ただ、ホームセンターで1商品だけ高めの放射線がでるものがありました。わかりにくいですが、0.22マイクロシーベルトの数値が出ています。



バックグラウンドよりやや高い程度の数値なのですが、これは、どうしてなのでしょう?

以前に関西の土壌について記載させていただきましたが、関西は自然放射線が出る花崗岩が多く存在しましす。花崗岩が風化して砂状・土状になったものを真砂土(まさど・まさつち)と呼びます。川砂も海岸の砂を洗った物も山の土にも花崗岩由来の砂が多く存在します。

30日の測定の際には、小林様がルーペを持ってきて下さって花崗岩由来の砂と判断してくださいました。拡大するとこんな感じです。関西地域の方にはとても馴染みある砂です。
これは安価なため、主に街路樹用土や庭土、公園の土、学校の校庭の敷土などとして利用されています。

測定ポイントでもこの真砂土の場所がありました。前もって土壌と放射線に関する知識があると、なぜ数値が高めなのか理解できるようになってきました。

9月30日の測定当日のスイス気象会社(Meteomedia)による日本上空の放射性物質の拡散予測です。太平洋側に流れていることが多いのですが、この日には東京の方へ風がなびいています。数値とだけではなくこのような要素もあわせて見ると数値に変化が起きた時の原因がわかるかもしれません。


第2回 2011年9月30日の測定数結果はこちらです。

次回は2011年10月18日に予定しております。参加をご希望の方は「みのお放射線はかり隊」へメールをお願い致します。

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